S23ダブル使用構築 最高最終1929 34位 破壊と封印のサナイベル

f:id:Sir_o_night:20211102195256j:plain

f:id:Sir_o_night:20211102195326j:plain

サーナイトが永遠の相棒、白夜です

今回はそんな相棒のサーナイトと一緒にS23ダブルで自身初のレート1900超えと最終2桁前半を達成したので記念として記事に残したいと思います









・構築経路

S21〜23の3ヶ月間はダイマックス禁止の伝説戦ということでゼルネアスの使用率が上がると予想、そこで7世代GSルールで私が愛用していた封印型サーナイトが活躍するのではと思い考察スタート

ゼルネアスを誘って置物にする構築なので、こちらの伝説枠は敢えてゼルネアスに"弱い"イベルタルを軸として採用

イベルタルがザシアンに弱いので

ザシアンやついでに取り巻きのガエンもワンパンできてレジエレキにも強い化身ランドロス

ザシアンをはじめ色んなポケモンの上から行動できてカイオーガ対策にもなるレジエレキ

汎用性の高い威嚇猫で炎打点もあるガオガエン

最後にカイオーガ対策で2枚目の猫要員ゴリランダーを採用







・個体解説



サーナイト@たべのこし トレース

ずぶとい HB252 D4

実数値:175,X,128,145,136,100

ムーンフォース/マジカルシャイン/ふういん/まもる


ダブルのゼルネアスは約9割が
ムーンフォース/マジカルシャイン/ジオコントロール/守る
という技構成のため、この技構成のサーナイトが封印する事で相手はジオコントロールしか選択できなくなる
(たまに身代わり持ちがいるが結局攻撃できなくなるのは変わらないので問題無し)

ダイマ
禁止の伝説戦でゼルネアスが増えると予想してのピンポイント対策型…だったのだがザシアン等の影響で前世代よりかなり数を減らしてしまう結果に

ただ、ゼルネアスがいない構築に対してもイベルタルに刺す特殊フェアリーが採用されている構築相手なら割と出して置物にできたりした

特にイベルタル対策を一般特殊フェアリーに任せたタイプの黒バド構築には結構刺さって

サーナイトは黒バドに弱いが、不意打ちもあるイベルタルが動きを制限できるのでそこも相性が良かった

ゼルネアスを封印した後に取り巻きに落とされないよう配分はHBぶっぱ

A182ウーラオスの鉢巻水流連打or鉢巻暗黒強打

A194ゴリランダーのGFウドハン

ぐらいまでなら耐えられるのでガエンの威嚇も合わせて割と耐久は信頼できる

同じ事ができてゼルネアスより速いポケモンとしてAキュウコンアブリボンなどがいるが、耐久や耐性に難がありゼルネは封印できても取り巻きに倒されるリスクが高く、居座り性能では遥かにサーナイトが勝ると考えます
襷を後述のエレキに回せるのも偉い

無振りでも最低限火力があるのも偉く、封印したら相手のフェアリーオーラに一方的にタダ乗りが可能

また、ゼルネアス対策には封印以外にもツンデツンデなどの物理鋼、吠える、黒い霧などがあるが

物理鋼はゼルネ対策以外の汎用性も高いが、威嚇で仕留め損ねたりゼルネ軸で採用されやすいこの指や怒りの粉に吸われたり取り巻きの格闘や地面に弱かったり守る択が発生しやすい

吠えるはジオコン読みで撃てればいいが普通に殴られた時に被弾する上に無駄撃ちとなったり、また盤面によっては厄介なポケモンに無償降臨を許すリスクもある
過去にあった伝説2体ルールで"ジオコンゼルネに吠えたらスカーフオーガが無償降臨して負けた"って経験ある人もいるのではないだろうか

黒い霧は上記2つと違いこの指に吸われず能力リセットができるがそもそもゼルネアスは能力リセットされた所で素のステータスが普通に強く、ゼルネアスそのものを止めたとは言えない

その点封印なら汎用性こそ無いが積んでも殴られても守られてもこの指されても関係なく"相手ゼルネを場に残したまま置物にする"事ができ、さらについでのように相手全員の守るを封じられて自分の中では最高の対策だと思っています

トレースが地味に強く、フェアリーオーラを貰えば封印を見て引かれても火力を維持でき、ガオガエンの威嚇を貰えば相手の物理火力を削げ、コジョンドの精神力を貰えば相手の猫を無視できるようになる

道具はピンチベリー、オボン、リリバと試したが封印で相手を置物にしての長期の居座りが強かったので食べ残しとの相性がかなりよかった


ここまでこの型の対ゼルネアスとしての強みを挙げたわけだが、この型の1番の強みは"1枠、ピンポイントに強烈なメタを入れる事でイベルタル構築でありながら他5枠が一切ゼルネアスの事を考えずに組める"事であると実際運用して思った


イベルタル@ソクノのみ ダークオーラ

おくびょう CS252 D4

実数値:201,135,115,183,119,166

バークアウト/ふいうち/デスウイング/まもる

この構築の軸

ザシアンやカイオーガのような破壊力は持っていないが優秀な追加効果の技を多く覚えるので数値以上に安定性が高く器用に立ち回れる

特にこのルールはゴリラやウーラオスが多くデスウイングの刺さりが割と良かったのも強かった

優秀な攻撃技が多かったので最初は突撃チョッキを持たせていたが、"守れない伝説枠"がどうも私には合わなかったようで持ち物をソクノにして悪の波動だった枠を守るに変更

これが良かったみたいで安定性がグンと上がった

特にイベルタルはチョッキ採用率が高く、守れない前提で行動する相手も多いので守れるイベルタルはかなり強かった

ソクノに変更したのでレジエレキをはじめとした電気タイプの前でも突っ張れるようになった

が、黒バド隣のエレキには注意

緊張感でソクノ食えずに死にます(1敗)





③レジエレキ@きあいのタスキ トランジスタ

おくびょう H4 B172 C252 D4 S76

実数値:156,X,92,152,71,253

10まんボルト/エレキネット/ボルトチェンジ/守る

ほとんどのポケモンの上から効果の違う3種の電気技を撃てるポケモン

最初は磁石だったが、対トルネオーガや黒バドに対して襷の方が安定すると感じ、CS振りの襷に変更

すると今度は少し削られただけで先制技で縛られたりして不便だったのと、すばやさに振る理由が同族(とすいすいルンパッパ)ぐらいしかなかったので、襷と耐久振りを両立

Bの数値が低いので努力値振りの恩恵が大きく、こうしてからは安定性が見違えるほど上がった

特に"襷割ったしグラスラで落ちるやろ!"みたいに甘えた行動を取る相手も多く耐久振りが光る試合は多かった

Sを落としたことで逆に相手エレキの行動を見てから後攻ボルチェンができるようになったりもした

すばやさはスカーフ化身ランド抜き

化身ランドに打点は持たないがスカーフウーラオスは絶対に抜きたかったのでついでにスカーフ100族も抜いときたいといった感じ

ランド前で隣にボルチェンして逃げたりする事も多いので無駄では無い(と思う)

物理耐久はA182ウーラオスの水流連打耐え

A194ゴリランダーの猫→グラスラをGFの回復込みで耐え





ランドロス(化身)@いのちのたま ちからずく

ひかえめ H212 B140 C116 D12 S28

実数値:191,130,128,165,102,125

だいちのちから/いわなだれ/みがわり/まもる

ザシアンやガエンをワンパンでき、電気と地面を無効にする優秀な複合

最初はCSぶっぱだったが、ザシアンに上からワンパンされるのを嫌いA244(ランク+1)巨獣斬耐えまで耐久を伸ばした

役割対象がガエン、ザシアン、エレキと"そもそもSを振らなくても抜ける相手"か"Sを振ったところで抜けない相手"だったのですばやさを落とす事のデメリットはそこまで感じなかった

強いて言うならウーラオスに抜かれているのが若干不便だったがこのルールのウーラオスはスカーフが多く、そうでなくてもイベルタルやレジエレキがウーラオスに強く立ち回りでカバーできる程度で、耐久振りの恩恵がそれ以上に大きかったのでさほど気にならなかった

ザシアンの巨獣斬耐えまで振ったがサイクルの途中で削られるだけでそれが崩れるのが嫌で、催眠等の対策も兼ねてヘド爆だった枠にみがわりを入れる事に

いわなだれより採用率が高いヘド爆の方を切った理由は、草タイプにはイベルタルガオガエンが強く、特殊フェアリータイプにはサーナイトを投げて置物にするので毒打点がそこまで必要ではなかったと感じたため

逆にいわなだれは地面を無効にする飛行タイプに有効で、全体技でもあるのでこの指や粉の影響を受けずかなり便利だった

みがわりの使用感はかなりよく、猫と並べて守る読みで設置できたり耐久振りなので威嚇や捨て台詞と合わせると半端な攻撃では割れなかったりとかなり強かった

Hに振ってるので特殊耐久もそれなりに高く、C217黒バドのWダメ眼鏡アストラルビットまでなら耐える

Sは準速アマージョ抜き、対カイオーガ構築にはあまり出さないので活きる事は少なかったが耐久振りの同族に対して上を取れたりしたので悪くはなかった





⑤ゴリランダー@とつげきチョッキ グラスメイカ

いじっぱり H188 A36 B12 D204 S68

実数値:199,165,112,X,116,114

ドラムアタック/グラススライダー/とんぼがえり/ねこだまし

エレキと合わせてカイオーガ対策

イベルタルがチョッキだった頃はHAベースできせきのたねを持たせて、ドラムアタックと蜻蛉の枠がウッドハンマーと守るだった

しかし耐久が低いとカイオーガに対してグラスラを通す前に倒される場面が多く不便に感じたため、イベルタルのチョッキを変更した少し後にこちらにチョッキを渡してHDベースに変更

これが大成功で、グラスフィールドの回復も相まってかなり場持ちがよく最後までカイオーガに圧をかけられる事がかなり多くなった

Aにほとんど回してないのでグラスラでワンパンはできなくなったが致命傷は与えられるので問題はほとんどない

すばやさは最速ウツロイド(S-1)抜き

個体数は多くないが最速白バドも抜け、大体のゴリラの上も取れる

物理耐久はA222(+1)ザシアンの巨獣斬耐え

特殊耐久はC222カイオーガの冷ビをGF回復込みで2耐え





ガオガエン@オボンのみ いかく

わんぱく H236 A4 B164 D4 S100

実数値:200,136,144,X,111,93

フレアドライブ/ちょうはつ/すてゼリフ/ねこだまし

かつてメガサナの最高の相棒だったポケモン

もともとは挑発の枠が地獄づきだったが、その理由が

"封印した後吠えられると負けるのでその対策"

"ガエンのバクアや捨て台詞を封じられる"

"ダークオーラが乗る"

"封印対象外の特殊フェアリーであるニンフィアのスキンハイボを封じられる"

だったのだが、吠えると捨て台詞は挑発でも対策でき、イベルタルである程度悪打点が完結しておりガエンの悪打点はそこまで必要に感じず、またニンフィアもそれほど多くないのもあって挑発に変更

挑発にしたことでトリルやキノコの胞子などの厄介な変化技を封じたり、守る択を消したりとかなり便利だった

物理耐久はA177コジョンドインファイト耐え

A244(A±0)ザシアンのインファイト耐え

A244(A+1)ザシアンの聖剣耐え

すばやさは大体のガエンの上を取れる実数値93

猫猫対面で有利になるだけでなく、先述の通り捨て台詞を挑発で封じたりもできたのでかなり便利だった







・選出



①対ゼルネアス軸

先発:サーナイト+ガオガエン

後発:イベルタル+何か

サナガエンで出す事で相手がゼルネを初手に出しても後手に出してもある程度有利に立ち回れる

ゼルネ+何かで入ったら隣に猫撃ちながら封印、ジオコン積めばイージーウィンだし殴ってきた場合も封印さえ通れば置物にはできる

ゼルネの隣がガエンより速い猫だった場合はゼルネ方向猫と封印でどっちに猫が飛んできても問題ないようにする

このパーティはフェアリーを半減以下にできるポケモンが全くいないので"ジオコンさえ通れば勝ち"と初手からジオコンしてくる相手はかなり多かったのでイージーウィンが狙いやすかった

後手にゼルネアスがいる場合はイベルタルの通りが良くなってる事が多いのでサーナイトを大事にしながらガエンの捨て台詞でイベルタルを着地させて暴れよう

イベルタル+後発の1枠は取り巻きによって臨機応変に選択する感じで

あと負けん気や勝ち気がいたら先発のガエンをゴリラにする

ゼルネアスがサイコショック(採用率3.0%)や10万ボルト(2.7%)などを持っている場合でも特性込みムーンフォースの半分以下しか火力が無いので普通に勝てる(サイコショックに至ってはこちらのパーティにかなり通りが悪い)

ただしドレインキッス持ち(4.5%)には勝てません

素直に諦めましょう(2敗)





②対ザシアン軸

先発:レジエレキ+ガオガエン

後発:ランドロス+イベルタル

連撃ウーラオス+猫に隙を見せたくないのでレジエレキとガオガエン初手が多い

ザシアンを処理できればイベルタルがかなり通るのでそれを意識した立ち回りを徹底する

相手の化身ランドはイベルタルでしかほぼ相手にできないので大事に扱おう

終盤に増えた雨ザシアンの場合はガエンの枠をゴリラにする事も多かった





③対カイオーガ

先発:イベルタル+ゴリランダー

後発:レジエレキ+ガオガエン

イベルタルを先発にすると初手でカイオーガとかち合った場合にスカーフの有無が判別できて便利

初手からオーガにゴリラが通る事はほぼ無いので蜻蛉で逃げたりしてサイクルを回す、そのためのHD振りチョッキ

アマージョトリプルアクセルがつらいのでオーガを引かせてからガエンで受けたりゴリラを見てのアマージョ引き読みで蜻蛉とデスウイングを重ねたりも場合によっては積極的に行う

アマージョさえ処理できれば不意打ちと2枚猫を存分に振っていけるのでかなり有利に戦えるが、それは相手も承知の上でアマージョを大事にされるので下手に集中攻撃を行うのは避けたい





➃対黒バド軸(特殊フェアリー打点無し)

先発:イベルタル+ガオガエン

後発:レジエレキ+ゴリランダー

伝説同士の相性ではイベルタルが断然有利だがレジエレキなどイベルタルより速いポケモンで処理してから通されたり、ファストガードやサイドチェンジを覚えるコジョンドとじゃんけんになったりするので極端に有利かと言うとそうではない

イベルタルにビビって黒バドを出されないパターンもそれなりに多かったが、その場合は選出のパワーが大きく落ちるのでかえってやりやすかったりする





⑤対黒バド軸(特殊フェアリー打点あり)

先発:サーナイト+イベルタル

後発:レジエレキ+ガオガエン

イベルタルトゲキッスカプ・テテフなどフェアリー打点で見るタイプの黒バド構築にはサーナイトを出していって封印する

エルフーン相手にも封印は刺さるがアンコールに注意

ただアンコールされたところでエルフーンが置物になる事に変わりはないので別に不利になるわけではない

フェアリー枠がテテフの場合はガエンをゴリラにしてフィールドを書き換えられるようにする事もある

サーナイトが黒バドに常に縛られている状態なのでイベルタルで制限する事を意識する

この時ほどサーナイトエスパータイプが邪魔だと思った事はない
が、テテフを封印する時はエスパー半減が、コジョンドに投げる時は格闘1/4が活きるのでやっぱりエスパータイプは必要とも思ったりする

複雑だね






・あとがき



今回ダイマックス禁止の伝説戦という、思い入れ深い2019年WCSルールを思い出すルールにおいて

自分の中で1番気に入ってる封印型サーナイトで初めてのレート1900を達成できたのでよかったです

目標としてた30位以内に惜しくも入れなかったのが少し悔しいですが、それでもこの3ヶ月間相棒を信じて同じ型でやり続けてここまで来たので満足ではあります

そしてこれを読んでくれた方に少しでもサーナイトの魅力が、強さが伝われば幸いです

今月からまたルールは変わってしまいますが、また気が向いたら相棒と頑張るかも…?





閲覧ありがとうございました!!

質問などございましたらTwitterまで連絡ください
https://twitter.com/Chiu_Chiu_Blood?t=cPUeDO0lOQ7naP-gVBp4tA&s=09